頭から外す努力

弁護士に依頼をしたら、あなたは、努めて、事件のことを頭から外すようにしてください。

稀に、依頼してからも、

「こんな事例がネットに載ってました。」

「こんな裁判例を見つけたんですけど。」

と言ってこられる方がいます。

もちろん、私も、すべてのことを知っている訳ではないので、

「ほぅ、どんなんですか。」

と伺います。

が、弁護士は、自分の専門分野(私の場合は、相続紛争と離婚・男女問題)については、インターネットに載っていることの大抵は知っています。

紛争の渦中にいることの心労は並大抵のものではないと思います。

悔しさ、憤り、などの強い感情が、あなたを情報収集に向かわせることも、よく分かります。

でも、だからこそ、「努めて」事件のことを頭から外してください。

パソコンを閉じて、スマホから手を離して、

・お子さんとのスキンシップを増やしてください。

・経営のこと、仕事のことを考えてください。

・今、時間があるからこそ読める本を手に取ってください。

私は、あなたの依頼を受けた瞬間から、あなたの事件が頭から離れなくなります。

そんな、絶対的な味方を一人作り出すことが、弁護士に依頼するということです。

なのに、依頼する前と同じように、あなたがパソコンやスマホから離れられないのでは、着手金の値打ちがありません。

あなたに事件のことを考えてもらわないといけない時には、私から連絡します。

それ以外の時に、事件が頭をよぎったら、次のセリフをつぶやいてください。

「いや、考えたらあかんのやった。代わりに吉森弁護士が考えてくれてるんやから、他のこと考えよ。」

 紛争解決の過程も、心を健やかに保って、最後まで一緒にがんばりましょう。

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