キケンな相談相手とは【言語化シリーズ③】

紛争の終わらせ方を選ぶことは、そこから先の人生を選ぶことです。

でも、この段階での相談相手の人選は、実は難しい。

理想的な相談相手については、以前に述べました。
<←エッセイ「理想的な相談相手とは【言語化シリーズ②】」をご覧ください>

以下では、あなたにとって、「キケンな相談相手」を並べてみます。

【あなたの幸せを願っているようでありながら、自分よりも幸せになられると嫌だと思っている人】
友人に稀にいるパターンですね。

【あなたの相手方がパワハラ体質の場合に、一緒にパワハラの影響を受けてしまっている人】
状況を全部把握してくれているのでしょうから、話は早いとは思いますが、一緒にパワハラの泥沼にハマってしまっていますから、あなたを救い出してはくれません。

【あなたが、しんどい思いをして、懸命に言語化しようとしているのに、それを遮る人】
「要するに何?」と結論を急いだり
「それは違う!」と否定したり
「自分はこうだった。」と自分の話に引き込んだり

・相談されて頼りにされていることにやり甲斐を感じて肩に力が入ってしまうパターン
・ビジネスパーソンとしての自負が顔を出すパターン
が考えられます。

【あなたの相手方に対して、独自の感情を持っている人】
相手方に対して、一緒に腹を立ててくれるのは、ありがたいことのようですが、よく聞いていると、その人自身の事情で相手方に対して怒っていることが分かったりします。

・相続案件で言えば、法定相続人ではない伯父さん
・離婚案件で言えば、実父母
などがよくあるパターンです。
自分が相手方に対して腹が立つから、あなたにも、「徹底的に戦え!」と言ってしまいかねません。

厄介なのは、あなたが、この後の人生で、こういうキケンな人達(友人、家族、親族)のお世話にならないといけない場面がくるかもしれないことです。

これらの人は、後から相談すると
「あの時(紛争になっている時)、全然連絡してこなかったのに、今さら助けてって言われてもなあ。」
などと言い出しかねません。
なので、紛争の最中も、全く相談しない訳にはいかない。

難しいところです。

相続や離婚の紛争を抱えることで、それとは直接関係ないような自分の来し方と直面する方は、よくおられます。
例えば、
相続紛争を抱えることで、自分の配偶者との関係に直面したり。
離婚紛争を抱えることで、自分の親との関係に直面したり。

しんどい日々が続きますが、
「今回の(相続・離婚の)紛争をきっかけに、自分の人生の負の部分を全部洗い出してやる!」
そんな気概で、今後の人生を選び取る。
あなたには、そういう、主体的な存在でいて欲しいです。

この記事を書いた人