理想的な相談相手とは【言語化シリーズ②】

私が、絡まった事実を解きほぐして選択肢の形で示した後に、あなたが、どの選択肢を選ぶか。

あなたが、ご自身の考えを整理するためには、言葉にすること(「言語化」)が大事だと言いました。
<→エッセイ「感情を言語化してください【言語化シリーズ①】」をご覧ください>

声に出してみる場合に、まず、問題になるのが、
① ひとり言にするか、それとも、誰かに相談するか。
です。

「言語化」が主目的であることからすれば、ひとり言でもいい。
空(くう)を見つめながら喋るのがやりにくければ、人形に話し掛けてもいいのです。

人形であれば、「毒」にも「薬」にもなりませんね。
〔と言いながら、実は薬になっていた、というお話が、小説『りかさん』(梨木香歩著、新潮文庫)です。<→エッセイ「りかさんになる覚悟」をご覧ください>〕

もっとも、人形では、頷きや相槌は期待できません。

では、ヒトに相談するとして、
② その相手は誰が適切か。

【理想的な相談相手】とは、

・決して、あなたの考えを否定せず、あなたの話をじっくり最後まで聴いてくれる。

・その上で、共感、同苦しながら、あなたの考えの中の、もっと分析したり、もっと具体化したりした方がいい部分を指摘して、分析・具体化を促すための問いを発してくれる。

・最終的には、あなたの一番こだわっている部分を指摘して、あなたの決断を静かに待ってくれる。

そういう人です。

「これは〇〇さんだ。」と、すぐに思い浮かぶ場合には、今すぐ連絡して相談に乗ってもらってください。
その人は、確実に「薬」になる人です。

でも、この段階での相談相手の人選は、実は、難しい。

あなたにとって、「毒」になりかねない相談相手もいることは、また、別の機会に、お伝えします。
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エッセイ「キケンな相談相手とは【言語化シリーズ③】」にお進みください。
https://yoshimori-law.net/2022-10/

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