凛としたもの

『やがて満ちてくる光の』(梨木香歩著・新潮文庫)を読みました。

梨木香歩さんの著作は、

『西の魔女が死んだ』
『りかさん』
『家守綺譚』(いずれも新潮文庫)
と読んできて、不思議な世界観に惹かれていました。

こんな不思議なものを書く人って、日頃どんなこと考えてるんやろ。
と興味津々でした。

物語以外の著作を探して、
『ほんとうのリーダーのみつけかた』(岩波現代文庫)
も読みました。

言うべきを毅然と言う、という姿勢に触れて、さらに惹かれました。

そんな梨木香歩さんのエッセイ集が文庫で出ることを知って、発売日に買い求め、毎日、電車の中で少しずつ読んだのが『やがて満ちてくる光の』です。

・なぜ児童文学をやるのか
・自然に対する向き合い方
・地球環境への危惧

など、文庫エッセイとしては大部といえる400頁の全体に亘って、凛とした姿勢を感じました。

日々感じることを書き付けながら、安易に笑いに走らない。
拳を振り上げて、声高に物申す訳ではないのだけれど、単に惨たる現状を嘆くばかりでもない。

日々接するものに対するご自身の感じ方、考え方が、研ぎ澄まされた言葉で表されています。

その凛とした言葉に、文章に、ずっと触れていたい、と思いました。
まだ読んでいない物語を、また1冊買いました。

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