寄り添うことの具体的な意味

「依頼者に寄り添う」とは言っても、精神的・観念的なことですが、物理的に寄り添う場面もあります。

調停手続への同席です。

私にご依頼くだされば、私さえ出席していれば、調停手続は進行します。
が、遺産分割調停・離婚調停ともに、当事者本人も出席することが望ましい、とされています。

あなたが調停に出席する場合、私が必ず横に座ります。

あなたは、「当事者(申立人または相手方)本人」として、
私は、あなたの「手続代理人」として、
一緒に調停手続に参加するのです。

調停当日は、
・裁判所の入り口で待ち合わせて、
・一緒に調停受付まで行って、私が受付を済ませる。
・調停室内では、調停委員の前に、並んで座る(受け答えを、主に私がするか、あなたがするかは、事案によって異なります。)。
・待合室でも隣に座って、調停委員が言っていたことを解説したり、今後の見通しを示したりする。
・それでも時間が余って、あなたに余裕がありそうなら、雑談をしてあなたの気持ちをほぐす。
・調停が終われば、相手方と鉢合わせをすることを防ぎつつ、裁判所の外まで誘導する。

というように、調停当日、あなたは裁判所で独りになることがありません。

これが、調停手続の中で、物理的に「寄り添う」ことの具体的な意味です。

これを通じて、あなたが、安心した状態で、ご自身の将来について思いを馳せることができれば、これに優る喜びはありません。

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