紛争予防

小説『犬神家の一族』(横溝正史著、角川文庫)を読みました。

きっかけは、NHKBSプレミアムの「深読み読書会」という番組で取り上げられていて、小説に惚れ込んでいる人がいることを知ったことでした。

読んでみて、驚きました。
文章が、非常に美しいのです。
言葉の選択も、言い回しも、「ほぅ」と小さく感嘆の声がもれるほど良い。

内容は怖いのですが、全体的に講談風で、リズムがあります。
さらに、殺害シーンや性的描写など、映像にすればキツイものが、文章では抑制が効いて、適度に収まります。

読了してから、録画していた「深読み読書会」を観ました。

とても面白かったです。
終戦直後の「復員」や「傷痍軍人」など、小説の時代背景の解説がとても勉強になりました。
また、読書会に出席している推理小説家や美術関係、音楽関係の方達の、深読みの視点が、どれも興味深かったです。

オマケで、読了後、映画『犬神家の一族』(市川崑監督、東宝)も観ました。

小説からどこを削っているのかが分かって面白かったです。
あとは、時代設定が昭和20年代、撮影も昭和40年代で、建物や調度品、建具などが、今から見ればどれも生活骨董の域に達するものばかりで、眼福にあずかりました。

相続に関する教訓は・・・、

遺言は、紛争「予防」のために作りましょう。

ということに尽きますね。

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