最近、電車の中で本を読んでいる人を見掛けるようになりました。
それまでは、見渡す限り、スマホをいじる人ばかりでした。
・延々とLINEだかメールだかをする人
・ブログや動画を見る人
・指先から火が出る勢いでゲームをする人
などなど、よっぽど面白いんやろな、と眺めながら、私は、エッセイなど文庫本の世界に浸っていました。
それが、ここ数か月で、車内で見渡せる範囲に2~3人、文庫本を読んでいる人を見掛けるようになったのです。
電車の中で文庫本を持って、その本に自分の文庫本カバーが掛かっていて、という時点でもう、女性も男性も、知性的に見えます(笑)。
そんでもって、何を読んでられるのか、非常に気になります。
横に座って、チラチラ盗み見るのですが、それで特定できることは稀です。
が、2回、特定できたことがありました。
30才くらいの女性が読んでいるのが、太宰治の『晩年』だと分かった時、「ほぉ~、やるね~」と思いました。
40才くらいの女性が読んでいるのが、小野不由美さんの『白銀の墟 玄の月』だと分かった時、「お~、十二国記!エピソード1から全部読んでるんですか?」と話しかけたくてたまりませんでした。
「スマホ全盛時代に車内で文庫本を読む」という希少種どうし、「何読んでられるんですか?」と自然に声を掛けて、お勧めの本を紹介し合う。
そういう文化、育ちませんかね~。
都会では気持ち悪がられますかね~。
まだ自重しておきます(笑)。