吉森 智広 エッセイ集『悲しみの秘義』（若松英輔著、文春文庫）を読みました。
この本を知ったのは、本を紹介するテレビ番組でした。
『理想的本箱 君だけのブックガイド』（ＮＨＫ）
各回、一つのテーマを定めて、３冊の本が選書され、「映像の帯」とともに紹介されます。
２５分ほどの番組でしたが、本好きにはたまらない、非常に中身の濃い作りでした。
その分、量産は難しいのかもしれません。３週連続３回の放送で止まっています。
月に１回でもいいし、季節ごとでもいいので、続編が観たいです。
『悲しみの秘義』カバー裏より
「名著に記された言葉をひとつひとつ掘り下げ、著者自らが味わってきた深い悲しみの意味を探し求めた２６の美しい文章。大切なものを喪い暗闇の中にいる人に、静かに寄り添う書。」
著者は、人の悲しみに真摯に寄り添っています。
この人は、どんな悲しさも、正面から受け止めてくれるだろうと思いました。
翻って、私はどうか。
私、普段は、ユーモアを忘れないようにしています。
けれども、クライアントが真剣に話したことを、茶化したり、はぐらかしたりなど絶対にしません。
クライアントが、安心して気持ちを打ち明けられるように。
これからも、クライアントの悲しみに、正面から真摯に向き合います。