十二国記シリーズ(小野不由美著・新潮文庫)を読んでいます。
3年ほど前に、エピソード0『魔性の子』は読んでいました。
しかし、この時は、次に進めませんでした。
『魔性の子』が、私には、非常に怖かったからです。
後から友人に聞いたところでは、『魔性の子』は、ホラー小説に慣れていない人には向かない。シリーズ全体の流れには影響しないので、後から読んでも(究極のところ読まなくても)支障はない。とのことでした。
結局、3年間、エピソード1を手に取れなかったのですから、失敗だったかもしれません。
けれども、この時も、作品の選び抜かれた言葉が作り出す緊張感には、ずっと浸っていたいと思うほど良い印象が残っていました。
そして、今回、エピソード1『月の影 影の海』(上・下)を購入しました。
十二国記オリジナルの布製文庫本カバーを買いたかったからです(笑)。
最高でした。
3年間、読まずにいたことが、もったいなかったと思いました。
なぜ、ここまで心酔するのか、何がすごいのか、いろいろ考えるところはあるのですが、それらはまた別の機会に記します。
ここでは、エピソード8『黄昏の岸 暁の天』で出会った座右の銘を書き留めます。
<以下、ネタバレを含みます>
慶国冢宰(ちょうさい)から景王への言葉
「自身の行為が自身への処遇を決める」(449頁)
これからも、徹して優しく、思いやりをもって、依頼者に接していきます。